【ピアノ】演奏における構成力

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本記事では、
「構成力」について話題にしています。
中級〜上級者向けの内容です。

 

「楽曲自体の構成」は

作曲家が作曲時に決めているので

今から変えることはできません。

変えてしまったら編曲になってしまいます。

しかし、

「演奏における構成」をどうするかは

ある程度演奏家に委ねられています。

 

演奏における構成とは、

例えば、

◉ 複数あるヤマの中でどこを一番盛り上げるか
◉ 楽曲に出てくる一番低い音をどれくらいのバランスで聴かせるか

などといったこと。

 

こういったことは

作曲家がある程度ダイナミクス記号で指示しているとはいえ、

それらの相対的なバランスをどのようにとっていくかは

演奏者次第です。

「フォルテと書いてあったら、いつでも100%中の80%」

というわけではありません。

100%中の80%の時もあれば、

100%中の70%で構成した方が

前後関係が活きてくる場合もあります。

楽曲の「前後関係」や「全体のバランス」を把握した上で

今その箇所をどれくらいのバランスで演奏すれば

音楽的なのかを判断していかなくてはいけません。

「譜読み」の一種とも言えます。

 

「楽曲自体の成り立ちだけでなく、
演奏方法も構成に影響を与える。
そして、演奏での構成力で楽曲の印象がずいぶん変わる」

上のレベルを目指していくためには

これらのことは踏まえておくべき。

 


 

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この記事を書いた人
タカノユウヤ

ピアノ音楽(ピアノソロ、ピアノが編成に入った室内楽 など)に心惹かれ、早何十年。
ピアノ音楽の作曲・編曲が専門。
物書きとしては楽譜だけでなく文章も書いており、
音楽雑誌やサイトなどでピアノ関連の文筆を手がけています。
Webメディア「大人のための独学用Webピアノ教室」の運営もしています。
受賞歴として、第88回日本音楽コンクール 作曲部門 入賞 他。

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