具体例で見てみましょう。
楽曲が変わっても基本的な考え方は応用できます。
譜例(PD楽曲、Finaleで作成、17-20小節)
「楽式論」にもあるように、
古典的なメヌエットでは
2拍目にあまり強くないアクセントをもつのが特徴。
この作品では
必ずしも古典的なメヌエットの分類に当てはめられない部分も出てきますが、
18小節2拍目のアクセントのように
明らかにそれを意識しているであろう部分も
見受けられます。
わざわざアクセントとして書いているようなところは
控えめに少しだけでてくるので
見落とさないように注意が必要。
それに加えて、
単なるアクセントではなく
古典的なメヌエットの特徴からきているアクセントであると
ひらめかなくてはいけません。
舞曲の特徴が
近現代の作品へどのように使われているのかについて
注意深く譜読みを進めてみてください。
もちろん、
ほんとうの古典的なメヌエットの作品であっても
楽曲によってさまざまな顔をもってはいますが。
(再掲)
演奏面についても、少しだけ。
18小節1拍目はフレーズ終わりなので
ここは大きくならないようにおさめると
2拍目が相対的に強調されます。
2拍目自体は
アクセントを「強く」と考えすぎずに
「重みを入れる」と捉えて音を出すと
楽曲の雰囲気を活かす強調になるでしょう。
19-20小節も同様です。
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