多くの方の演奏を聴いていて思うことは、
「みんな、アーティキュレーションを軽視しすぎ!」
ということ。
例えば、
「そもそも音程とリズムしか読んでいない」
などといった例。
さらなるエピソードを挙げましょう。
「ピアノ曲を作曲したので見てください」
と言われることがよくあります。
楽譜を見てみると、
アーティキュレーションがまったく書かれていないことがほとんど。
「どうして?」
ときくと、
「後で書こうと思っている」
などと返答されるのです。
その度に、まったく理解ができません。
「何を見て欲しいのか」とすら思ってしまいます。
アーティキュレーションが無くては
筆者にその音楽が伝わらないからです。
そのような取り組みでは、
きっと他者の作品を演奏する場合でも
アーティキュレーションを軽視してしまうはずです。
演奏に話を戻しましょう。
何度でも言いますが、
音楽で大切なのは
「音の高さ」や「リズム」だけではありません。
「楽譜に書かれたリズムを正しく弾く(つまり、指が正確に動く)」
比較的多くの学習者がこれらばかりを気にしています。
アーティキュレーションは「長さ」だけでなく「音楽」を示すもの。
「音楽」を示すものなのです。
音楽を読み取ってください。
「アーティキュレーションとフレージングの違いが分からない」
という悩みをお持ちの方は
以下の書籍が参考になります。
バッハ研究の第一人者、ヘルマン・ケラーによる定評のある参考書です。
◉ フレージングとアーティキュレーション―生きた演奏のための基礎文法
著 : ヘルマン・ケラー / 音楽之友社
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