【ピアノ】カッチーニ「アヴェ・マリア」:ブルグミュラー25の練習曲中盤程度編曲楽譜提供

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【ピアノ】カッチーニ「アヴェ・マリア」:ブルグミュラー25の練習曲中盤程度編曲楽譜提供

► はじめに:本記事の趣旨

 

本記事では、カッチーニ作曲の名曲「アヴェ・マリア(Ave Maria)」を、ブルグミュラー25の練習曲中盤程度の難易度でピアノソロにアレンジした楽譜を提供します。

筆者自身による編曲で、演奏解説と参考音源も用意しました。ピアノ編曲に挑戦したい方の参考資料として、また純粋にこの楽曲を弾いてみたい学習者にも適しています。

シンプルな音数ながら、美しく響くよう丁寧に音を編んでいます。運指やペダリングも詳しく記譜したので、ぜひ参考にしてください。

想定演奏レベル:ブルグミュラー25の練習曲中盤程度
演奏時間:約3分

 

►「カッチーニのアヴェ・マリア」について

 

「アヴェ・マリア(Ave Maria)」とは、聖母マリアへの祈りを表したラテン語の祈祷文で、シューベルトやグノーをはじめ、多くの作曲家がこの詞に曲を付けています。その中でも「カッチーニのアヴェ・マリア」は、澄み切った美しさで広く親しまれている作品です。

しかしこの曲には、作曲者に関する興味深い経緯があることをご存知でしょうか。長らく、後期ルネサンスから初期バロック期のイタリア人作曲家ジュリオ・カッチーニ(Giulio Caccini, 1551–1618)の作品として知られてきましたが、現在では20世紀のロシア(旧ソ連)のギタリスト・作曲家ウラディーミル・ヴァヴィロフ(Vladimir Vavilov, 1925–1973)による作品、あるいは彼に由来する作品であるという説が広く支持されています。

ヴァヴィロフは1970年代初頭、自作や編作した楽曲を古い時代の作曲家名義で発表することがあり、この「アヴェ・マリア」もその一例と考えられています。そのため現在でも「カッチーニのアヴェ・マリア」という通称が広く定着しています。

 

► 楽譜と参考音源

‣ 楽譜

 

以下、編曲楽譜を提供します。

譜例(PD楽曲、浄書ソフトで作成、楽曲全体)

カッチーニ「アヴェ・マリア」ピアノ編曲楽譜(1ページ目)

カッチーニ「アヴェ・マリア」ピアノ編曲楽譜(2ページ目)

カッチーニ「アヴェ・マリア」ピアノ編曲楽譜(3ページ目)

PDF版ダウンロード

より鮮明な楽譜が必要な方は、こちらからPDFファイルをダウンロードできます。

 

‣ 音源

 

Ave Maria – Piano Solo (Sheet Music) / カッチーニのアヴェ・マリア(初級ピアノアレンジ)

 

► この編曲の活用例

 

初級〜初中級のレパートリー:発表会などの演奏曲として
編曲学習の教材:シンプルな編曲の参考資料として
BGM:リラックスした雰囲気の鑑賞用音楽として

 

► 演奏ポイント

 

楽譜に記載した運指とペダリングで演奏可能ですが、手の大きさに応じて調整しても構いません。

 

‣ 1-16小節(練習番号A-B)

 

・曲全体的に、メロディを1音弾くごとに安心せずに、長いフレーズを意識する
・口でメロディを歌ってみると感覚がつかめる

・曲頭からしばらくは両手共に音数が少ないので、テンポキープに気を配る
・また、後に8分音符が多く出てくる箇所が弾けるテンポで開始する

・初めは「メロディ+伴奏」というよりは、左手も旋律的
・左手のみで練習して、その動きを理解する
・ただし、メロディよりは強くならないように

・7小節目をはじめ、何箇所かに替え指の運指を書き込んである
・難しければ、替え指をせずにペダルに頼っても構わない

・9小節目からは、左手が和音伴奏になる
・鍵盤のすぐ近くから柔らかく押し込むように
・音楽が縦割りになりやすい箇所なので、横の流れを意識する

 

‣ 17-40小節(練習番号C-E)

 

・17小節目の mp-mf  は、mpmf の間くらいのイメージ
・17小節目からは、左手の親指で弾く音が強くならないように注意する

・18小節目からはメロディに8分音符の動きが出てくる
・この動きが重くならないように流れを意識する

・33-40小節は、一番弾きにくい箇所
・左手を覚えてしまってから、両手で合わせるのを推奨
・書かれているペダリングと運指を使うと、滑らかに弾けるように音を選んである
・遠くから優しい声が聴こえてくるイメージで

・34,36,38小節の各3-4拍目の左手の動きに注意する
・極めて静かにに弾かないとメロディの一部のように聴こえてしまう

 

33-40小節を録音&チェックする場合のポイント:

・16分音符がさりげなく出てきているか
・16分音符の頭の音をぶつけてしまっていないか
・併読推奨記事:【ピアノ】録音チェック学習の着眼点と応用方法

 

‣ 41-56小節(練習番号F-Ending)

 

・49小節目からは、楽曲のクライマックス
・音遣いを25小節目の部分とは変えてあるが、弾き方としてもクライマックスを作る
・ここでの f を活かすために、他の部分が強くなりすぎないように

・最終小節のメロディのA音は、曲が終わるまでずっと聴き続ける
・メロディの響きを消さないように、内声は静かに

 

► この楽譜について

 

この楽譜・音源・解説はすべて無料でお使いいただけます。

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► 終わりに

 

本記事の解説が、演奏をするうえでの参考になれば幸いです。また、ピアノ編曲を学ぶ方は、楽譜を分析学習する教材としてもぜひご活用いただけたらと思います。

関連内容として、以下の記事も参考にしてください。

【ピアノ】作曲・編曲テクニック 関係記事まとめ:入門から応用まで体系的に学ぶ

 


 

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