【ピアノ】ピアノ好きへのプレゼントにおすすめのCD 3選
► はじめに
ピアノが好きな友人へのプレゼント、何を選べばいいか迷ってしまうことはありませんか。
楽譜や演奏グッズとは違い、CDは「聴く喜び」をそのまま贈ることができるアイテムです。しかし、ストリーミングが主流となった今、あえてCDを選ぶ理由とは何でしょうか。手に取れる質感、ライナーノーツの読み応え、そしてプレゼントとしての「形」——そういった体験ごと贈れるのが、CDならではの魅力だと思っています。
とはいえ、ピアノ曲のCDは数えきれないほどリリースされており、「定番すぎてもう持っているかも」「好みに合わなかったら……」と不安になりがちです。
そこで今回は、ピアノ好きの方にプレゼントするなら、という視点で厳選した3枚を紹介します。いずれも、ピアノへの愛着がある方であれば自然と心に響く作品でありながら、なかなか自分では手に取らないような、少し珍しい切り口のアルバムを選びました。
► おすすめの3選
‣「ハートカクテル Vol.5」三枝成章
ハートカクテルは、1986〜1988年に放送されていた1話数分のショートアニメです。大人の恋愛や友人との絆など、優しい物語が詰まった作品でした。
ハートカクテルの音源シリーズのうち、Vol.5 と Vol.6 は三枝成彰氏が作曲を担当しています(古い楽譜や資料では「三枝成章」と表記されている場合がありますが、現在の正式な表記は「三枝成彰」です)。
特にVol.5には、ピアノが印象的に使われている作品が多く、ピアノを弾く方・ピアノが好きな方はきっと気に入ることでしょう。少し切ない日常のBGMに適しています。
より詳しいレビューは、【ピアノ】録音音源「ハートカクテル Vol.5・Vol.6」レビュー をご覧ください。
‣「High Plains」フィリップ・アーバーグ
このアルバムは、著名なピアニスト「ジョージ・ウィンストン」がおすすめした、アーバーグ初期の重要なピアノソロアルバムです。ウィンストンがカバーした美しく儚い「Spring Creek」も収録されています。
モンタナ出身のアーバーグが手がけたこのアルバムは、広大な平原の中に身を置いているかのような、雄大な自然観に満ちた作品集です。
メロディで引っ張るというよりも、情景が広がるような没入感のある楽曲が多く、繰り返し聴くほどに味わいが深まるでしょう。BGMとしても、じっくり耳を傾けても楽しめます。
アーバーグについてさらに深く知りたい方は、【ピアノ】フィリップ・アーバーグ 完全ガイド:生い立ち・楽譜・難易度・おすすめ曲まで徹底解説 をご覧ください。
‣「Schumann: Lieder, Transcriptions for Piano by Clara Schumann」コード・ガーベン
2000年に発表された本録音は、クララ・シューマンが夫ロベルト・シューマンの歌曲をピアノソロ編曲した「ロベルト・シューマンの30のリートと歌」から28曲を収録した全集的録音です。
収録曲の特徴:
・未収録は「ミルテの花 Op.25 より 第2曲 自由な心」「リーダークライス Op.39 より 第6曲 美しい異郷」の2曲のみ
・「春の夜」については、クララは2つの編曲を残しているが、本録音ではより技巧的な版が採用
収録曲の多くは「愛を伝える歌」で、原曲歌曲の雰囲気をできる限りそのままピアノソロで表現するというクララの編曲方針もあり、非常にハートフルな曲集になっています。それをガーベンは、「リート本来の性格」を大切にする姿勢を貫き表現しました。
個人的にも折に触れて聴き返している、お気に入りの一枚です。かなりマニアックなアルバムなので、よほどの愛好家でない限り相手がすでに持っている可能性は低く、その点でも安心してプレゼントできます。
入手性も含めて、プレゼントとして検討する場合は以下から確認できます。
より詳しいレビューは、【ピアノ】録音音源「Schumann: Lieder, Transcriptions for Piano by Clara Schumann」レビュー をご覧ください。
► 終わりに
今回紹介した3枚は、いずれもピアノという楽器の魅力を異なる角度から引き出した作品です。
「ハートカクテル Vol.5」は懐かしさと切なさを纏った日本のアニメBGM音楽、「High Plains」は大自然の広がりを感じさせるアメリカ発のピアノソロ、そして「Schumann: Lieder」はロマン派の歌曲をピアノで語り直すヨーロッパの古典──ジャンルもアプローチも三者三様ですが、どれも「ピアノで何かを語ろうとしている」という点において共通しています。
プレゼントする相手の好みが分からないときは、3枚の中で最も「意外性がありそうなもの」を選んでみてください。自分では手が伸びなかったアルバムとの出会いこそが、音楽の楽しみを広げるきっかけになることも多いものです。ただし、現在は3枚とも中古市場で手に入る商品なので、新品をプレゼントできない点だけは承知してください。
ピアノを楽しむ方へ、心に残る一枚が届けられれば幸いです。
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