【ピアノ】園田高弘 校訂版 J.S.バッハ インヴェンション:独学学習者のための決定版
► はじめに
ピアノ学習者にとって避けては通れない重要な教材、J.S.バッハの「2声のインヴェンション」。今回は、独学でピアノを学ばれている方に特におすすめしたい解釈楽譜、「園田高弘 校訂版 J.S.バッハ インヴェンション BWV772-786(春秋社)」を紹介します。
・園田高弘 校訂版 J.S.バッハ インヴェンション BWV772−786
► この楽譜が独学者に最適な理由
1. 詳細な演奏指示が満載
本楽譜の最大の特徴は、ピアニスト、故・園田高弘氏による丁寧な演奏指示です。独学者が特に悩みやすい以下の点について、明確な指針が示されています:
・アーティキュレーション(音の繋ぎ方、切り方 など)
・運指(指使い)
・装飾音符の演奏方法
2. 視覚的に分かりやすい編集や扱いやすい装丁
独学者にとって特に重要な点として、以下の工夫が挙げられます:
・解釈部分はグレーで表記され、原典との区別が一目瞭然
・全15曲の推奨練習順序が示されている
3. ヘンレ版との決定的な違い
ヘンレ版などの原典版は、アーティキュレーションが明示されていないため、独学者には扱いが困難です。この園田校訂版では、経験豊富な演奏家の解釈が明確に示されているため、初心者でも安心して取り組むことができます。
► 対象読者と活用方法
初心者の方へ:
・この解釈版の指示に従って練習することで、確実に譜読みを進めることが可能
・示された練習順序に従うことで、効果的な学習が可能
上級者の方へ:
・かつて学んだ2声のインヴェンションを、新たな視点で再解釈する機会に
・園田氏の解釈を通じて、見落としていた音楽的な気づきが得られる
► おわりに
インヴェンションは単なる練習曲ではなく、それ自体が素晴らしい演奏レパートリーとなる作品集です。この園田校訂版は、独学でピアノを学ぶ方にとって、正確な譜読みと豊かな音楽性を身につけるための確かな方針となるでしょう。
校訂者自身による参考演奏音源も入手可能なので、楽譜と合わせて活用することで、より効果的な学習が期待できます。独学で2声のインヴェンションに取り組もうと考えている方にはおすすめできる一冊です。
・園田高弘 校訂版 J.S.バッハ インヴェンション BWV772−786
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