【ピアノ】本番機会の見つけ方と効率的な増やし方

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【ピアノ】本番機会の見つけ方と効率的な増やし方

► はじめに

 

ピアノの上達には日々の練習が不可欠ですが、それと同じくらい重要なのが「本番」での演奏経験です。「100回のレッスンよりも1回の本番」などと言われることもあるくらいで、人前で演奏することで得られる緊張感や達成感は、練習室では味わえない貴重な体験となります。

本記事では、様々な本番機会の見つけ方を解説します。

 

► 本番機会の確保方法

‣ 基本的な本番機会の確保方法

 

本番の機会は意外と多く存在していますが、積極的に探さなければ見つからないものもあります。以下、筆者が実際に経験した様々な本番機会を紹介します:

 

ピティナ ステップ
全国各地で開催される申込型イベント。レベル別に参加でき、アドバイザーからのコメントも得られる。

地方自治体の音楽祭
市町村やホール主催の音楽フェスティバル。地域密着型で参加しやすい。

市民文化祭・音楽祭
市役所や文化協会が主催する年次イベント。幅広い年齢層が参加。

商業施設での音楽イベント
ショッピングモールやデパートでの演奏機会。飛び入り可能のケースも。

ピアノ教室の発表会
外部参加者を募集している教室もある。情報収集がポイント。

ピアノバーでの演奏
知人のコネクションを通じて飛び入り参加。大人の社交の場での演奏。

ピアノ設置カフェ
演奏を歓迎するカフェでの自由演奏や、知人のコネクションを通じて飛び入り参加。

福祉施設での演奏
老人ホームや病院でのボランティア演奏。社会貢献も兼ねた貴重な体験。

伴奏としての参加
合唱団や器楽・声楽奏者の伴奏として。アンサンブル経験も積める。

ストリートピアノ
駅・空港・商業施設などに設置されたピアノでの演奏。手軽に挑戦できる。

ピアノサークル
同好会の弾きあい会。仲間同士の温かい雰囲気で演奏できる。

調律後の演奏
調律師さんに聴いてもらう貴重な機会。近い距離での評価が得られる。

家族・友人の前での演奏
身近な人への演奏。気軽に始められる本番経験。

アマチュアコンクール
競技形式での演奏。より高い緊張感での挑戦が可能。

オンライン配信
YouTubeやSNSでの公開演奏。現代的な本番の形。

自主企画演奏会
自分で企画・主催する演奏会。大変だが最も自由度の高い本番機会。

レコーディング
スタジオでの録音・録画。筆者の場合は、自作品を録音する。

企業イベント
会社や団体の行事での演奏機会。ビジネス関係者への演奏。依頼受注による。

自宅録画
「見られている」意識を作るための練習方法。手軽に本番感覚を味わえる。

 

また、海外のオンラインピアノコンクール(YouTube等で審査)なども存在し、国際的な経験を積む機会もあります。

 

‣ ステージ数を効率的に増やす方法

 

本番機会を探すことはできても、時期の調整や回数の確保に悩むことがあります。そんなときにおすすめする、誰でも無理なくステージ数を増やす方法があります。

一つの本番で、ソロに加えてデュオでも出演してください。会場的に2台ピアノが難しければ、連弾デュオや他の楽器とピアノとのアンサンブルを交渉します。

 

多くのイベントでは、ピアノを含む編成であればソロ以外の参加も歓迎されます。ソロの持ち時間とは別枠でアンサンブル部門に参加することで、以下のような複数のメリットを得ることができます。

・同日でステージ回数を効率的に増やせる
・ソロとは異なるアンサンブル経験を積める
・音楽仲間とのネットワークを広げられる
・異なる緊張感や達成感を味わえる

 

筆者自身も、この戦略を活用して1回のイベントで2回以上のステージを踏んだ経験を多数持っています。演奏機会を効率的に増やしたい方には特におすすめの方法です。

 

‣「出し抜いた」と言われずにピアノ伴奏者に選ばれる2つの方法

 

学校や団体では、一つしかないピアノ伴奏者のポストを巡って競争が生まれることがあります。ここでは、周囲との関係を保ちながら伴奏者として選ばれるための戦略的なアプローチを紹介します。

 

· 1. 組織に貢献しながらルールを提案する

 

一つ目のやり方。伴奏に関係なく、日頃筆者自身がよくとる方法です。

決定権のある人物へ、以下のような平等性のあるルールを提案します:

・原則として外部ピアニストではなく、団員から伴奏者を選出する
・同一人物が連続して担当することを避ける輪番制の導入
・複数曲がある場合は、それぞれ異なる人物が担当する分担制

 

ガチガチにやり方が決まっていてその方針を元に長年やっている団体であれば難しいでしょう。しかし、このような提案が通れば遠くない未来にピアノの前へ座ることができます。

筆者自身の経験から、この提案をうまく通すためのコツがあります。

普段からその組織に貢献的でいて、信頼を得ておくということです。やることをやったうえで、提案する。そうでなければ、ただの面倒くさい人になってしまいます。

また、ルール提案の際には、自分も伴奏を希望していることを明確に伝えておきましょう。これも提案の通りやすさに影響します。

 

明らかに自分に有利な内容を提案するのと異なり、他の人物にとっても平等な結果となります。

 

· 2. 演奏能力を自然な形で周知する

 

正式な伴奏者が決まる前に、その楽曲を練習しておきます。そして、パート練習の際に「自パートの練習のお手伝い」として伴奏を弾いてしまうことで、自然な形で演奏能力を周知します。

 

このアプローチの利点:

・「すでにその曲を弾ける」という事実を周知できる
・強引さがなく、周囲の反感を買わない
・団体の練習にも貢献できる
・楽曲への理解が深まる

 

実践例

筆者は学生時代にこれらの戦略を積極的に活用しました。中学3年生の音楽会では、全校合唱2曲、学年合唱1曲、クラス合唱1曲の合計4曲のピアノ伴奏を一度に担当することになり、非常に充実した経験を得ることができました。

 

► 終わりに

 

ピアノの本番機会は、積極的に探し、戦略的にアプローチすることで大幅に増やすことができます。ソロ演奏だけでなく、アンサンブルや伴奏という形での参加も含めて考えることで、より多くの貴重な経験を積むことが可能になります。

重要なのは、単に演奏機会を増やすだけでなく、それぞれの本番から最大限の学びを得ることです。異なる環境、異なる聴衆、異なる楽器編成での演奏は、音楽性を多面的に成長させてくれるでしょう。

 


 

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