本記事でいう「待つ」というのは、
「変なところでタメる」という意味ではなく
「目の前すぐの状態でものごとを判断しない」
ということ。
例えば、
コンクールですぐに結果が出ないと
指導者のせいにして即刻クレームを入れる、
という話を耳にすることがあります。
また、
クレームではなくても
「これでいいのか、これで上手くなるのか」
などととにかく心配し過ぎて
毎日のように指導者へ連絡を入れる、
というケースもあるようです。
これらのようなケースに限りませんが、
音楽学習では
「やることはしっかりとやりながら、待つ」
ということを覚えなくてはいけません。
確実に言えるのは、
その人にはその人のよくなり方があるということ。
筆者の知り合いの中に、
ピアノに関して18歳まで大きな伸びがこなかったものの
その年に驚くほどの成長があり、
周囲を驚かせた人物がいます。
今現在は、誰でも知っているくらい著名なピアニストになりました。
趣味で演奏している方であっても同様です。
長らく停滞していても
書籍に書いてあった普段とは別の角度からの言葉が腑に落ちた瞬間に
技術的なことまでついてくるようになったり、
指導者がそばへ行って踊ったら
カチカチだった身体が柔らかくなってコツをつかんだり、
などといったように
何がきっかけで学習が前進するかは
誰にもわかりません。
とうぜん、急激な前進ばかりではなく
亀の歩みのように徐々に伸びていく学習者もいます。
いずれにしても必要なのは
「やることはしっかりとやりながら、待つ」
ということ。
「損切り」という言葉がありますし、
試行錯誤せずにあまりにも長い間同じことを繰り返していても
意味はありません。
一方、
何かしらの試行錯誤をしてさえいるのであれば
基本姿勢としては
「目の前すぐの状態でものごとを判断しないで待つ」
ということを踏まえておいたほうがいいでしょう。
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