【ピアノ】思っていたテンポと実際のテンポとのギャップ

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演奏をICレコーダーなどで録音して聴いてみたときに、
「(速いテンポの曲で)思ったよりテンポが上がっていなかった」
「(遅いテンポの曲で)思ったよりテンポがせわしなくなってしまっていた」
こういったことを感じたことはありませんか。
「ピアノの発表会などで緊張すると、知らずのうちにテンポが上がってしまっていた」
という経験もあるのではないでしょうか。
今回は、
こういった現象について取り上げます。

 

先ほどのような

「思っていたテンポ」と「実際のテンポ」との「ギャップ」

が生まれてしまうのは、

「自分の音を客観的に聴くことができていないから」

これが理由です。

 

このギャップを埋める練習をするのが

上達に直結していくことは

言うまでもありません。

 

「こういった感覚で弾くと、これくらいのテンポで聴こえるのか」

などと、録音をチェックしながらその都度反省していく。

その積み重ねで

少しづつギャップが縮まっていきます。

「ギャップが縮まる」

ということは、

「自分が想像している音楽と実際に弾いている音楽が近づく」

ということでもあります。

 

シェーンベルクは、

「作曲の基礎技法」という書籍の中で

以下のように語っています。

(以下、抜粋)
およそ、良い音楽家になりたいと思うのならば、
「内面の耳」、すなわち、耳によるイメージ、
つまり、想像で音楽を聞く能力をそなえていなければならない。
(抜粋終わり)

 

これは、作曲をしている学習者へ向けられた言葉ですが、

演奏にもそのまま当てはまるような名言です。

「こういったような音を出したい」

という自分の想像がなくては、

もとよりそのような音を出すきっかけすらつくれません。

 

今回は、

「想像で音楽を聴く能力」のファーストステップとして

「テンポのギャップ」について話題にしました。

ICレコーダーがあれば

どなたでも独学できる内容です。

 

◉「作曲の基礎技法」著:シェーンベルク  音楽之友社

 

 

 

 

 


 

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この記事を書いた人
タカノユウヤ

ピアノ音楽(ピアノソロ、ピアノが編成に入った室内楽 など)の魅力にとりつかれて、早何十年。
ピアノ音楽の作曲・編曲が専門。
物書きとしては楽譜だけでなく文章も書いており、
音楽雑誌やサイトなどでピアノ関連の文筆を手がけています。
Webメディア「大人のための独学用Webピアノ教室」の運営もしています。
受賞歴として、第88回日本音楽コンクール 作曲部門 入賞 他。

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