【ピアノ】音を弾くのではなく、どういう音で弾くのかを考える

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演奏というのは、
音を弾くのではなく
どういう音で弾くのかが重要です。

 

具体例で見てみましょう。

楽曲が変わっても基本的な考え方は応用できます。

 

モーツァルト「ピアノソナタ第8番 K.310 第1楽章」

譜例(PD楽曲、Sibeliusで作成、56-57小節)

丸印で示した音を見てください。

楽曲にもよりますが、

基本姿勢としては

分散和音ではぜんぶをゴリゴリ鳴らすのではなく

丸印で示したような頭の音をピックアップして

それ以外の音は響きへ隠すように演奏すると音楽的です。

ハーモニーの響きの中へ入れてしまう。

 

ただし、ここでひとつ問題が出てきます。

頭の音をピックアップするからといって

パン!パン!パン!などと

単音でそっけなく響いても意味ないんですよ。

一拍一拍一拍、ひとつひとつひとつになってしまい

音楽的ではありません。

「ハーモニーの中の、ハーモニーの移り変わりの中の、頭の音」

として響かせることが重要です。

 

それを実現する方法としては、

指のみの奏法でも可能なのですが

よりやりやすい方法としては

薄〜くダンパーペダルを使うこと。

ペダルで響きをサポートしたうえで

パッセージ全体を大きくひとカタマリで捉える意識をもつと

ずっと音楽的に響きます。

 

本記事の内容で言いたいのは、

演奏というのは

音を弾くのではなく

どういう音で弾くのかが重要だということです。

 


 

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この記事を書いた人
タカノユウヤ

ピアノ音楽(ピアノソロ、ピアノが編成に入った室内楽 など)に心惹かれ、早何十年。
ピアノ音楽の作曲・編曲が専門。
物書きとしては楽譜だけでなく文章も書いており、
音楽雑誌やサイトなどでピアノ関連の文筆を手がけています。
Webメディア「大人のための独学用Webピアノ教室」の運営もしています。
受賞歴として、第88回日本音楽コンクール 作曲部門 入賞 他。

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