具体例で見てみましょう。
楽曲が変わっても基本的な考え方は応用できます。
譜例(PD楽曲、Sibeliusで作成、56-57小節)
丸印で示した音を見てください。
楽曲にもよりますが、
基本姿勢としては
分散和音ではぜんぶをゴリゴリ鳴らすのではなく
丸印で示したような頭の音をピックアップして
それ以外の音は響きへ隠すように演奏すると音楽的です。
ハーモニーの響きの中へ入れてしまう。
ただし、ここでひとつ問題が出てきます。
頭の音をピックアップするからといって
パン!パン!パン!などと
単音でそっけなく響いても意味ないんですよ。
一拍一拍一拍、ひとつひとつひとつになってしまい
音楽的ではありません。
「ハーモニーの中の、ハーモニーの移り変わりの中の、頭の音」
として響かせることが重要です。
それを実現する方法としては、
指のみの奏法でも可能なのですが
よりやりやすい方法としては
薄〜くダンパーペダルを使うこと。
ペダルで響きをサポートしたうえで
パッセージ全体を大きくひとカタマリで捉える意識をもつと
ずっと音楽的に響きます。
本記事の内容で言いたいのは、
演奏というのは
音を弾くのではなく
どういう音で弾くのかが重要だということです。
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