【ピアノ】友人が先生の後継者に?50代女性の悩みに回答:ピアノの悩みQ&A
► はじめに
本記事では、「Q&Aコーナー」として読者の方からいただいた相談に回答します。今回は、音楽ライフハックの記事を読んで連絡を下さった方からの相談です。
プライバシーを配慮し、相談内容を要約して個人情報に関わる部分は伏せさせていただきます。
► 相談内容の概要
相談者:50代女性(仮にAさんとします)
状況:70代後半のピアノ教師から、同じメンバー4人でグループレッスンを受講
問題:教師の引退に伴う後継ぎ問題で、今後の継続について悩んでいる
状況は以下の通りです。
Aさんは現在50代で、70代後半のベテランピアノ教師からレッスンを受けています。レッスン形態は4人でのグループレッスンで、メンバーは固定されており、Aさんを含め全員が同世代の友人関係を築いています。
現在の先生が高齢のため指導を辞めることが決定しており、4人の生徒の中で最も先生と付き合いが長い方(仮にBさんとします)に後継ぎの打診をしている状況です。Aさんは「Bさんはおそらく継ぐつもりだと思う」と推測していますが、確認はしていません。
Aさんの悩みは、同年代の友人であるBさんから習うことへの違和感と、このまま同じ形態でレッスンを続けるべきかどうかの判断です。
► 回答
※本回答は音楽学習の継続という観点からの提案であり、人間関係の専門的なカウンセリングではありません。
‣ 問題の核心
この相談の核心は「教師と生徒」の関係性と「友人同士」の関係性の変化に対する不安です。加えて、長年築いてきたグループの状態をどう管理するかという課題もあります。
‣ ステップ1:現状確認(最優先)
最初にとても大きな問題点を指摘させていただきます。『Bさんはおそらく「継ぐつもり」だと思う』とのことですが、問題なのは確認してないことです。まずBさんの現時点での真意を確認してください。
具体的なアプローチ:
・「先生から後継ぎの話が出ているようだけど、どう考えている?」と自然な会話の中で確認する
・この時点では自分の考えは伝えず、まずBさんの本音を聞く
‣ ステップ2:状況別の対応策
①:Bさんに継ぐ意思がない場合
・原則、今の先生がお引きになる段階で、Bさんも含め「全員で」退会してください
・では、AさんかCさんかDさんが…などと選択肢を増やしていくと、本当に収集つかなくなります
②:Bさんに継ぐ意思がある場合
・以下の観点から慎重に検討が必要
継承に関する現実的な問題点:
経済的負担と責任:会場費、管理費用などの経済的責任
指導責任:友人関係から指導者としての責任関係への変化
継続性の不安:Bさん個人の事情で突然終了するリスク
スキル格差の現実:「弾ける」と「教える能力」は別物
おそらくBさんは先生にご恩を感じているはずなので、それを大きな理由として「継ぐ」選択をする可能性もあるでしょう。しかし大変申し訳ありませんが、相談内容から想像する限り、生徒が多くいる教室ではありません。「レッスン会場の拘束」や「他者が立ち上げたコミュニティの管理」なども総合して判断すると、これから何十年続けることを考えた時に、Bさんはあえてその環境を選ぶ必要がないように感じます。
場合によっては、こういったことをBさんに伝えてあげられるのもAさんだけかもしれません。はっきり言いますが、筆者は、Bさんが継承を断念したほうが、生徒全員にとって良い方向へ運ぶのではないかとさえ思っています。
‣ ステップ3:Aさん自身の判断基準
以下の質問に正直に答えてみてください:
最重要:Bさんから習うことで、素直に指導を受け入れられますか?
関係性:友人関係に一種の上下関係が生まれることに抵抗はありませんか?
実務面:レッスン代を友人に払うことに違和感はありませんか?
全体への影響:他のメンバーの気持ちをどう考えますか?
‣ 推奨案:友人関係を最優先にした判断を
率直に言えば、Aさんは新しい環境でのレッスンまたは独学を検討すべきです。理由は以下の通りです:
友人関係の保護:
・正統的なレッスンに限って言えば、指導者と生徒の関係は友人関係とは根本的に異なる
・長年築いた対等な友人関係を維持するほうが、長期的に見て価値がある
教室の現状から判断した、Bさんへの配慮
・友人として、Bさんが経済的・精神的負担を背負う可能性が高いことへの懸念を示すことも大切
重要なポイント:
もしBさんが後継ぎを決断した場合でも、「Aさんが習わない選択をする」ことで、むしろBさんを精神的な負担から解放してあげることになる可能性もあります。
‣ 今後のアクションプラン
1. Bさんとの対話:まず真意を確認
2. 他のメンバーとの相談:全員の意見を聞く
3. 現在の先生への相談:生徒側の意見を整理したうえで、先生の意見を求める
4. 学習継続方法の検討:独学も含めたAさんの選択肢整理
5. 友人関係の継続方法の検討:レッスン以外での交流継続
最終的な判断基準:
「10年後も今の友人関係を良好に保てる選択はどれか?」という視点で考えてみてください。
同じメンバーで継続してきていることから、生徒さん同士でお茶をするような間柄になっていると思います。一番重要なのは、今の先生から離れた後でもそのメンバーとの人間関係を継続して楽しい友人関係を続けていけるように進めることだと思います。
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