​​【ピアノ】カタマリの中から、モノを言っている部分を見抜く

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フレーズひとカタマリの中から
モノを言っている部分を見抜いて表現すると
より音楽的に演奏できます。

 

具体例を見てみましょう。

楽曲が変わっても考え方は応用できます。

 

モーツァルト「ピアノソナタ ニ長調 K.576 第3楽章」

譜例(PD楽曲、Finaleで作成、178-179小節) 

譜例のところは

この楽章の終盤であり

いちばんにぎやかなクライマックス。

フォルテで鳴らしたいところですが、

すべてをガンガンに弾くのではなく

1小節ひとカタマリの中から

モノを言っている部分を見抜いて表現すると

より音楽的に演奏できます。

 

丸印で示した部分がフレーズのヤマになっていて、

ファンファーレのよう。

ピーチクパーチクと強調したい部分ですね。

 

これまでに何度も書いているように

f というのはあくまで 「f 領域」という意味であり、

その中でも強調すべき音と控えめにすべき音というのを

見極めなければいけません。

カタマリ全体として f のエネルギーが伝わってくれば

それは f と言えるんです。

 


 

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この記事を書いた人
タカノユウヤ

ピアノ音楽(ピアノソロ、ピアノが編成に入った室内楽 など)に心惹かれ、早何十年。
ピアノ音楽の作曲・編曲が専門。
物書きとしては楽譜だけでなく文章も書いており、
音楽雑誌やサイトなどでピアノ関連の文筆を手がけています。
Webメディア「大人のための独学用Webピアノ教室」の運営もしています。
受賞歴として、第88回日本音楽コンクール 作曲部門 入賞 他。

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