今回取り上げたいのは
単純に2種のメロディが同時使用されているだけでなく、
それが構成上大きな意味をもっているもの。
具体例をひとつ挙げます。
譜例(PD楽曲、Finaleで作成、73-80小節)
ここでは、
下段にトリオ(ミュゼット)に入ってから続いているメロディを残しつつ
上段に曲頭のメロディが再現されます。
81小節目以降が
9小節目からの部分に対応していることを考えると、
73小節目からは、すでに再現。
古典的なメヌエットの構成を考えればわかりますね。
しかし、
下段のメロディが残されているために
構成上は、2つのセクションがオーバーラップされているかのような印象を受けます。
この点が
作曲技法面でも構成面でも面白いところ。
どちらも重要な要素なので、
73小節目からは
両方同じくらいの存在感となるように演奏し、
81小節目から
上段へ主役をわたすといいでしょう。
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