ピアノを弾いていると
弾き合いのような集まりやアンサンブルに参加しない限り
ひとりで音楽をやることが中心となります。
音楽学校でも
作曲科とピアノ科は特に
ひとりで何かを黙々とやるような方向へ偏りがち。
教職課程で履修しない限り
オーケストラ、吹奏楽、合唱のような
アンサンブル系の授業も経験しない学校が
多いからですね。
趣味、本格派関わらず
ひとりで音楽へ向き合う時間も大切なのですが、
ピアノ弾きや創作をする方こそ
外へ出ていって
今よりも積極的に人と関わるようにしてみてほしいと思います。
別に、音楽をやっていない人物と関わるのでも
まったく問題ありません。
筆者は学部から大学院まで音大へ行っていましたが、
その期間の唯一の後悔は
演奏科の友人をほとんどつくらなかったことです。
作品を演奏して頂くときに少々関わりがあった程度で
ほんとうに自分だけの世界になっていて
卒業&修了してしまいました。
学生ではなくなって数年経ったとき、
プロジェクトの折に
ゴダイゴのとあるメンバーさんから
「タカノ君の創作スタイルは、すべて自分の内側へ向いているね」
と指摘されて
妙に納得してしまったのを覚えています。
それからは、
いわゆるピアニストではないけれども
できる限りピアノを弾いて
アンサンブルでの作品づくりに内側からも関わるようにしました。
外側からだけ関わっていたときには
決して生まれなかった種のコミュニケーションも
たくさん経験できました。
最近で言うと、
2023年の年末に
「なんかこの1年は、ここ数年でいちばんいい年だったな」
などと思っていたのですが、
どうしてなのかを考えてみると
2023年はいちばん、良い人との出逢いがあったんですよ。
それら多くが、音楽とは関係なく知り合った方達です。
しかし、何となく出逢いがやってきたのではなくて
自分から人との接触を大切にしたのは事実。
他者と関わったことで
面倒臭いことに巻き込まれたりしましたし
切ない経験もしましたが、
それ以上に幸福度が上がりました。
とにかく、創作やピアノ演奏など
ひとりで完結することの多いスタイルでの音楽をやっている方こそ
今よりも積極的に人と関わるようにしてみてください。
ぜったいに毎日が幸せになりますので。
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