具体例を挙げます。
楽曲が変わっても基本的な考え方は応用できます。
シューマン「ピアノソナタ 第2番 ト短調 Op.22 第1楽章」
譜例(PD楽曲、Finaleで作成、192-195小節)
デクレッシェンドの松葉が書かれていますが、
意味としては
「強弱と同時にフレーズも示すデクレッシェンド」
だと思ってください。
16分音符4音でひとかたまりになっている音型は
この楽曲の特徴のひとつ。
それらすべてに
デクレッシェンドが書かれているわけではないからこそ、
上記の譜例のような書かれているところでは
そのフレーズ感と強弱を
表現してあげなくてはいけません。
要するに、
1音1音同じ強さでダダダダダダダダってならないように
弾く必要があるということです。
ここでのデクレッシェンドは
高速で何度も連続するので
そのまま表現しようと思うと意外と難しい。
ちょっとしたコツがあります。
各4音ずつの
はじめの音だけを少し強調して
その打鍵アクションの中で
残りの3音も弾いてしまうようにする。
4音ワンアクション。
そうすることで、
デクレッシェンドのニュアンスは残したままで
フレーズと強弱を表現できますし、
演奏も格段にやりやすくなります。
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