自分ひとりで作品を仕上げる力がある程度ついてくると
今までに知った手を使って
無難にはまとめることができるようになりますね。
しかし、ここからさらに一歩前進するためには
いったん壊す必要があります。
筆者自身、これができなくて悩んだ時期がありました。
今のままでその楽曲へ新しいことを取り入れようとしても
自分の予想から動ける範囲で動いてしまったりと
あまり壁が破られません。
「まとめる力は必要だけど、現状に満足してまとまり過ぎてしまうと変わっていけない」
ということ。
ときどき、
「私完璧、褒めて!」状態でレッスンにきて
改善点を述べると不機嫌になったり
そこまでいかなくても何も修正しようとしない生徒の話題が挙がりますね。
この状態はまさに
まとまりすぎて頭と心の柔軟性が失われている典型例です。
ではどうすればいいのかというと、
もし本番直前ではないのであれば
一時的にある部分が弾けなくなったりすることを
とうぜんのことと割り切ったうえで
優れた先人の発言や書籍などに挙がっている新しい提案を
受け入れてみる勇気をもつことです。
このときにいちばん重要なのは、
今の自分の音楽観を優先してしまって勝手に切り捨てずに
とりあえずやってみるということ。
一時的な不安定さを乗り越えると、
安定したところから手だけを伸ばして何かを取っていたときよりも
ずっと大きな進歩が待っています。
Amazon著者ページ
https://www.amazon.co.jp/~/e/B0CCSDF4GV
X(Twitter)
https://twitter.com/notekind_piano
YouTube
https://www.youtube.com/channel/UCBeXKaDXKd3_oIdvlUi9Czg
筆者が執筆しているピアノ関連書籍に加え、
数多くの電子書籍が読み放題になるサービスです。
コメント