【ピアノ】音型に惑わされてバス音の位置を勘違いしない

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声部分けされていない伴奏型の場合、
バス音の位置を勘違いしてしまうと
和声進行が変わってしまうので注意が必要です。

 

具体例を見てみましょう。

楽曲が変わっても考え方は応用できます。

 

モーツァルト「ピアノソナタ ト長調 K.283 第1楽章」

譜例(PD楽曲、Finaleで作成、79-81小節)

ここでは、左手パートの下側へ実線カギマークで示したように

C-durの「S(サブドミナント)」「D(ドミナント)」「T(トニック)」

が形成されています。

したがって、

80小節3拍目で和声が変わるので

丸印で示したH音がバス音であり、重要です。

 

一方、左手パートの上側へ点線カギマークで示したようにとってしまうと

バス音と勘違いしたA音が2回強調されてしまい

和声進行が変わってしまう。

たしかに、伴奏音型的には惑わされてしまいがちなので

譜読みのときに注意する必要があります。

 

重要なのは、

ここはC-durのS→D→Tになっているということ。

それさえ見抜ければ、

バスの位置を間違えることはありません。

 


 

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この記事を書いた人
タカノユウヤ

ピアノ音楽(ピアノソロ、ピアノが編成に入った室内楽 など)に心惹かれ、早何十年。
ピアノ音楽の作曲・編曲が専門。
物書きとしては楽譜だけでなく文章も書いており、
音楽雑誌やサイトなどでピアノ関連の文筆を手がけています。
Webメディア「大人のための独学用Webピアノ教室」の運営もしています。
受賞歴として、第88回日本音楽コンクール 作曲部門 入賞 他。

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