「学習者のためのピアノ演奏の解釈」 著 : ジョーン・ラスト 訳 : 黒川武 / 全音楽譜出版社
という書籍に
以下のような文章があります。
耳の敏感な人は、
心理的に必要な瞬間で、
ペダルが使われないのは、
ペダルの使いすぎと同じ位の害があることに気がつくはずである。
(抜粋終わり)
ここで述べられているのは、
「出来ているか出来ていないか」
といった段階を越えて、
「いちおう成立はしているものを、もっと良くするためにはどうしたらいいか」
という観点の内容。
学習を重ねて耳が開けば開くほど
ペダルの使い方に敏感になってきます。
それまでの自分では
濁っていても気にならなかった部分が気になりだして
ペダリングを再考したり、
ペダルを踏んでいなかったところに対して
求めている表現と比べるとサウンドがドライ過ぎると
気になりだしたり。
日頃、特に後者には
どうしても疎くなりがち。
まずは
【ピアノ】ペダルを踏んでも踏まなくても成立するところでどうするかを決める力の養い方
という記事を参考に、
ペダルを踏んでいるときのサウンドと
そうでないときのサウンドを把握することから
始めてみてください。
そして、
コンペダルでもノンペダルでも
いちおう成立してしまう場面で
どちらにするかどうかを判断する
自分なりの基準をもつことが重要です。
「どこでペダルを用いるか、どこで用いないでおくか」
こういったことに
今まで以上に敏感になるよう意識しましょう。
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