具体例を見てみましょう。
楽曲が変わっても考え方は応用できます。
譜例(PD楽曲、Finaleで作成、23-26小節)
この4小節の小楽節は
「2小節の動機 × 2」
で成り立っていることを読み取り、
それぞれの2小節をどう表現するかを考えましょう。
カギマークAとカギマークBの比較が必要です。
カギマークAのほうは
前半の2小節をまとめて
次の小節へつないだだけのもの。
つまり、
強調せずに「あいまいに溶かす」くらいのイメージで
サラッと次の小節へ進むといいでしょう。
一方、カギマークBは
Aのものよりも高い音域から
長い時間をかけて降りてくるので
より表情的だと言えます。
ロマンティシズムに歌う必要はありませんが、
矢印で示したオクターブ跳躍を意識するなど
音程関係で表情を付けるといいでしょう。
(再掲)
「音型を頼りに、表情の付け方を考える」
という観点を忘れないようにすると、
譜例で取り上げたような
シンプルな楽曲を仕上げるときに
たいてい上手くいきます。
上記のようにメロディを音楽的にまとめたら、
あとは、
左手の親指で弾くB音が大きくならないように気をつけ、
メロディックなバス音がさりげなくメロディをサポートしていけば
美しい4小節間に仕上がります。
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