「楽譜のウラを読む」
という表現を耳にしたことはあるはずです。
楽譜にはっきりとは書かれていないけれども
その作品やその部分で作曲家が言いたかったであろうことを
深く読み取ること。
こういったウラを読む力は
音楽の学習が進んで
たくさんの作品に触れていくと
段々とつかめるようになってきますが、
加えて、そこからもっと精度を上げていくために
できることがあります。
それは、
楽譜というものの不完全さを知って
書けない内容を知ること。
どんなことは楽譜に書けて
どんなことは楽譜に書きようがなくて、
というのをとにかくたくさん覚えてください。
おすすめするやり方としては、
「自分で作曲かピアノアレンジをした楽譜を知人に弾いてもらう」
という方法。
もちろん、簡単なものでも構いません。
これをやってみると驚くと思いますが、
はじめのうちは
自分が思っていた通りに弾いてくれないんです。
「ここはもう少し時間を使って欲しい」
「ここの内声はもう少し強調欲しい」
などと、たくさんの欲求が出てきます。
このときに、
自分の楽譜の書き方が良くなくて
記譜の工夫でなんとかなる場合は
その演奏者にきくなりして、改善する。
一方、
イメージ通りに弾いて欲しくても
楽譜に書きようがなく、
口で言うしかないという部分も
はっきりしてきます。
楽譜に書けないことの中でも、
その音楽の背景など
楽曲解説を読むしかない内容は
いったんおいておきましょう。
むしろ、上記のような
「音として表現されるべきだけれども、そのように楽譜に書けない」
という部分を知ることに力を入れてみてください。
こういった部分が積まれてくると
他者が作曲したクラシック作品を学ぶときでも
楽譜のウラを読めるようになります。
Amazon著者ページ
https://www.amazon.co.jp/~/e/B0CCSDF4GV
X(Twitter)
https://twitter.com/notekind_piano
YouTube
https://www.youtube.com/channel/UCBeXKaDXKd3_oIdvlUi9Czg
筆者が執筆しているピアノ関連書籍に加え、
数多くの電子書籍が読み放題になるサービスです。
コメント