一般的に「ソフトペダル」は
「音色を変える目的」で使われますが、
どういったところに入れるかは悩む方も多いはずです。
まず、
基本的な事項として
「ソフトペダルは無闇に使うべきではない」
ということを強調しておきたいと思います。
ソフトペダルを使用した際の音色の変化には
独特の曇り方と言いますか、サウンドの特徴があるので、
たくさん使用してしまうと
聴衆を飽きさせてしまいます。
制限された数カ所で効果的に使うからこそ
効果があるのです。
さて、ソフトペダルを用いるべきところは
◉ 同形反復が f と p のダイナミクスで出てくるとき、”対比効果を高めるために” p のところで使用する
◉ 遠くで鳴っているような ”距離感” のあるサウンドを出したいとき
◉ 遠くで鳴っているような ”距離感” のあるサウンドを出したいとき
大きくはこの2パターンでしょう。
他にも、
◉ 同じダイナミクスのところでも、音色の違いを聴かせたいときに使う
◉ ソフトペダルを踏んだまま、あえて ff で強い打鍵をすることで出てくる独特なサウンドを得る
◉ ソフトペダルを用いずに弾くと音がかすれてしまうような ppp の一発を出したいときに、
ソフトペダルを用いた状態で pp で弾くことで ppp のダイナミクスを得る
◉ ソフトペダルを踏んだまま、あえて ff で強い打鍵をすることで出てくる独特なサウンドを得る
◉ ソフトペダルを用いずに弾くと音がかすれてしまうような ppp の一発を出したいときに、
ソフトペダルを用いた状態で pp で弾くことで ppp のダイナミクスを得る
などと、
使い道には幅があります。
いずれにしても、
「こういうサウンドが欲しい」
という明確な意図をもったうえで用いるようにしましょう。
ソフトペダルの使用箇所は
作曲家が指示してくれていないケースの方が多いので
演奏家が判断していかなくてはいけません。
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