注: 「ロンド形式がどういうものか」という、
「形式そのものの解説」は本記事では割愛します。
この形式の学習参考書籍は本記事の最後でご紹介しています。
「ロンド形式」の楽曲は実はたくさんあります。
まずは、「ロンド」というタイトルがついている楽曲。
そして、
ベートーヴェンの「ピアノソナタ」などでは、
最終楽章に「RONDO.」などと追記されているもの
も多くあります。
例:
ピアノソナタ 第2,4,7番 …..
他
さらには、
どこにも「ロンド」という文字が書かれていなくても
形式上は「ロンド形式」になっている楽曲もあります。
例:
ラヴェル「亡き王女のためのパヴァーヌ」
ラヴェル「ソナチネ 第3楽章」
他
ロンド形式による楽曲の練習ポイント①
〜セクション「A」の整理〜
一口にロンドと言っても
その形式は様々な形をしています。
一方、
という点は共通しています。
「ABACA…」などと
「A」が何度も出てくるのです。
「それぞれのAに注目すること」が出発点。
Aは毎回全く同じ形で現れることもあれば、
少しだけ変化を伴って現れることもあります。
そこで、
こういったことを譜読みの段階から
丁寧に整理しておくことがポイント。
そうすると、
譜読みをスムーズに進められるだけでなく、
後々「暗譜」をする際に非常に有効です。
暗譜で苦戦する箇所の定番は、
なのです。
ロンド形式による楽曲の練習ポイント②
〜「対比表現」の読み取り〜
先ほども書きましたが、
ロンドでは、
「ABACA…」などと
「A」が何度も出てきます。
したがって、
ただ何となく演奏してしまうと
退屈な演奏になってしまう可能性があります。
そこで、
A以外の箇所を観察し、
を読み取るのもポイント。
「Aセクション」と「その他のセクション」には
必ず何かしらの差ができています。
まずは、
などと感じてみるだけでOKです。
さて、その肝心の、
について悩んでいる方もいますよね。
そこで最後に
ロンド形式の学習参考書を紹介しておきましょう。
本ブログでもおなじみ、
です。
「ロンド形式」についても
「基本のキ」から解説されています。
これ一冊を手元に置いておけば、
「ロンド形式」はもちろん、
「ソナタ形式」やその他の楽式についても
基本をしっかりとカヴァーできます。
この書籍については、
以前にレビューを書いていますので
ぜひ参考にしてください。
ピアノ演奏に活かせる!参考書「楽式論(音楽之友社)」レビュー
Amazon著者ページ
https://www.amazon.co.jp/-/e/B08MVMPNMT?ref_=pe_1206512_179741122
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