【ピアノ】ポピュラーピアノソロ編曲で突っ込まれやすい要素

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本記事では、
ポピュラーピアノソロ編曲をするにあたって
私の経験上、
出版社、演奏者、聴衆から突っ込まれる傾向が高い
と感じたことを紹介しています。
編曲をする際の参考にしてください。

 

記事の信頼性


 

筆者は、音楽大学の学部および大学院を作曲専攻で修了し、

修士号(音楽)を取得しています。

また、音楽大学および音楽専門学校での指導経験も豊富です。

 

 

私は、

市販されているポピュラーピアノ楽譜集の編曲

を手がけることもあります。

編曲が終わって納品した時に

「クライアント(出版社の担当者)」から

「リテイク(部分的な書き直し)」の相談を受けることもあります。

その時に突っ込まれる内容というのは

大体同じ理由です。

「原曲ではこうなっているので、〜。原曲、原曲、原曲」

そうです、

こういった業界では

余程アーティスティックな編曲が求められているような企画ものでない限り

「原曲を尊重する」

ということが再重要視されるのです。

それを演奏する楽譜の購入者や

その演奏を聴く方にとって

印象にあるのは「原曲」です。

それが裏切られてしまうと

クレームになったりするということなのです。

 

もちろん、

ピアノで演奏するからには多少の変更は必要です。

原曲とまったく同じ再現を試みても

楽器の特性からして

ピアノが鳴らなかったり、弾きにくくなる可能性があるからです。

 

一方、

最低限変えるべきではないとされている項目があります。

まずは、「コード(和声)」

「コードを変える」というのは

原曲を知っている方の印象へ与える影響は大きいようです。

絶対に変更してはいけないわけではありませんが

本当にその変更が必要なのかどうかを

よく吟味しないといけません。

何となくで変えるくらいであれば

元のままの方がベター。

これは、私が編曲の依頼を受け始めた頃に

よく注意されていた内容です。

 

それから、

何よりも変えるべきではないのが

「メロディ」

メロディを変えるのはご法度です。

同じようなメロディが何度も繰り返される時に

変奏的に装飾するのはまだいいとしても

明らかにメロディを変えてしまっている編曲は

絶対に突っ込まれます。

良かれと思って変えているのは

アレンジャーだけで、

原曲を知っている人物からすると

「自己満足反対!だったら、自分で作曲すればいいじゃん」

などと思ってしまうのです。

 

原曲のメロディを変えてしまう編曲は

当然、私自身も好きではありません。

平然とメロディをいじりまくっている編曲を耳にすると

頭にくるほどです。

「編曲なのだから、編曲者の好きにやればいいだろう」

というのは違います。

 

これは何も出版楽譜の編曲のみに当てはまる注意点ではなく、

あなたが誰かに聴いてもらいたくて編曲する場合でも同様です。

メロディを変えなくても

他の要素を使って工夫はいくらでもできます。

 

「原曲のメロディは、余程の意図がない限りいじらないこと」

これをポピュラーピアノソロ編曲をする際に踏まえておくと

きっと自己満足から脱して

「聴く相手」も納得できる編曲ができるはずです。

 

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