たくさんの作品に触れていると、
どうしても演奏不可能な箇所に出会うことはありますよね。
よく見られるのは、
◉ 音程的に巨人の手でも届かないような和音がある
◉ 音型的に演奏不可能なパッセージがある
など。
「速すぎるテンポ」は
「演奏家を啓発する意図」の可能性もあります。
つまり、「目標」というわけですね。
ただ、多くの場合は
作曲家の「注意不足」の可能性と
そもそも「知識不足」の可能性さえ考えられます。
何を言いたいのかというと、
「作曲家の記譜は必ずしも完璧ではない」
ということ。
たとえ、有名な作曲家による楽譜であったとしてもです。
ピアノ曲以外でも、
チャイコフスキー「くるみ割り人形 より 花のワルツ」
の最初のハープは
楽器特性から多くの音がスタッカートに聴こえてしまうため
ハープに適さないことで知られています。
「まさかこれだけ有名な作曲家の、これだけ有名な作品で、曲頭からそんなこと…」
と思いますよね。
しかし、作曲家も完璧ではないのです。
どうしても演奏不可能な箇所への対応方法は、
「変更 → 整理 → 把握」
このステップを意識しましょう。
クラシック作品において
楽譜を変えて弾くことはご法度とされていますが、
どうしても無理なところは、
多少の簡略化を試みてもOK。
ただし、
「どこを “変更” したのかをきちんと “整理” し、”把握” しておくこと」
これだけは必ず守りましょう。
適当にいじくり回して放置した楽曲は
記憶にも残らず
すぐにレパートリーから外れてしまうのです。
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