■ICレコーダーの効果的な活用法
♬ ギャップを埋める練習
通し練習などをICレコーダーで録音してみて
「自分の想像」と「録音されたもの」との
ギャップを埋めていく練習をするのはとても大事。
◉ 演奏している時には気づかなかったけれど、転んでいるところがあった
◉ 変な場所で「間(ま)」が空いてしまっていた
こういったことに
録音をしてみることで
はじめて気づくこともあるでしょう。
これが「ギャップ」です。
つまり、自分の音をしっかりと聴くことができていないのです。
ただ、これは経験で解決していくことができます。
録音をして
「自分の想像」と「録音されたもの」とのギャップはどこなのかを把握したうえで
ていねいに部分練習をしていく。
これを繰り返すと
だんだんと理想と現実のギャップが無くなっていき、
頭で鳴らした音楽を演奏することができるようになります。
♬ 本番やレッスンの前は録音回数を増やしてみる
独学の方の場合は「本番の前 など」、
レッスンに通っている方は「レッスンや本番の前 など」
を中心に録音回数を増やしてみましょう。
そして、
「自分の耳で聴いても明らかにおかしなところ」
は全て直してから他者に聴いていただくようにします。
この繰り返しは
ほんとうに力になります。
学習が浅いうちは
「自分の耳で聴いても明らかにおかしなところ」
はまだ感覚が鋭くなく
聴いても気づけない自身の欠点も多いはず。
一方、これを何度も繰り返していけば、
「いつもトリルが重くなるなあ」
「毎回、ダイナミクスはきちんと表現できている」
などといったように
「良い部分」と「欠点」のどちらにおいても
「自身の演奏傾向」が見えてくる。
この傾向に気付ければ
飛躍のきっかけになります。
他の楽曲に取り組む際にも活かせるからです。
♬ 緊張感を持つために録音する
ICレコーダーで通し練習を録音する目的は
「聴き直し」に使うためだけではありません。
「録音しているという ”緊張感” を伴いながら通す」
という意味でも
本番へ向けた重要な練習になります。
「自身の練習をしっかりとマネジメントする」という観点でも
ICレコーダーは効果的に取り入れることができます。
♬ オススメのICレコーダー
今回の記事の観点をもとに
ICレコーダーを選ぶ際の購入ポイントをお伝えします。
◉ 録ってすぐに聴きたいので、Bluetooth対応だと尚良し
◉ 楽器練習を想定されている製品を選ぶ
ちなみに、
「録音の方式」については少し複雑になりますので
「ピアノ練習のために購入したい」
という意図だけであれば知らなくてOK。
これらのポイントから総合判断すると
現時点でのオススメのICレコーダーはコレです。
◉ LS-P4 ICレコーダー ブラック [8GB /Bluetooth対応 /ハイレゾ対応]
筆者自身も、
ICレコーダーは買い替えながら長年「OLYMPUS製品」を使っています。
上記の条件を満たしている上に、値段もお手頃。
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