■ピアノ学習者にも!書籍「楽譜の書き方」レビュー
♬ 書籍「楽譜の書き方」および、著者・監修について
書籍「楽譜の書き方」は
作曲家 平石博一氏の著作であり、「東京ハッスルコピー」が監修。
初めてこの書籍を知ったとき、
「東京ハッスルコピーが監修している」
という時点で即興味を持ちました。
東京ハッスルコピーは
幅広い業務をされていますが、
特に「プロの写譜屋」として非常によく知られています。
書籍の著者は作曲家ですので
「クリエイティブな譜面制作のプロ」。
加えて、
「人に渡す譜面を制作するプロ企業」
の監修が入っているのですから、
内容に説得力と信頼性があります。
「楽譜の書き方」
と言っても
作曲や編曲のやり方のことではなく、
「書きたい音を、楽譜上にどう書くか」
というテクニックのこと。
つまり「浄書のルール本」です。
♬ この書籍のポイント
基本的な楽譜の書き方の説明は、ほぼ網羅されています。
「こんな決まりまであるの?」
と思うような発見もたくさんあります。
意外と知られていない内容としては、
例えば以下のようなものが載っています。
◉ 点線スラーの使い方
◉ 装飾音符の符尾向きの決まり
◉ 念のためにつけられる臨時記号のあらゆる知識
他多数。
良い意味で重箱の隅をつついてきます。
◉ パート譜作成
◉ 製本
などについても書かれているので、
アンサンブル関係の教材を手作りする方にも有益。
◉ 定規の種類、使い方
◉ 電動消しゴム
◉ ゴム印
などといった
伝統的な写譜についてまで解説されており、
読み物としても非常に面白い一冊となっています。
♬ この書籍を読むべき読者の対象
「楽譜の書き方の基本については、ほぼなんでも書いてある辞書」
と思っていいでしょう。
作曲家ではなくても、
一冊持っていて損はありません。
例えば、次の項目にひとつでも当てはまる方には有益でしょう。
◉ 作曲や編曲もする演奏者
◉ 記譜方法のあらゆる疑問を解決したいと思っている方
◉ 写譜・浄書の世界をのぞいてみたい方
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