♬ 失敗しない楽譜の選び方や買い方を知りたい
♬「クラシックピアノ」と「ポピュラーピアノ」それぞれ知りたい
♬ 作曲家ごとに出版社(版)のオススメを知りたい
あなたが持っている
あらゆる「知りたい」内容を全部詰め込みました。
「買い方」と言っても、
「メルカリで1円でも安く買いましょう」
などといった内容ではありません。
知っておけば永く使える
もっと掘り下げた内容になっています。
■失敗しない楽譜の選び方 / 買い方
クラシックピアノの場合
♬出版社(版)は万人がオススメしているものをチョイス
出版社(版)の選び方は
多くの方にとって悩みの種だと思います。
結論ですが、
「万人がオススメしているものをチョイスする」
これでOK。
「音符の誤植などの間違い」は論外として、
出版社による違いというのは主に、
「アーティキュレーションの付け方などが勝手に変えられてしまっているか」
などといった細部のことにあります。
こういったことは、
上級レヴェルになると重大な部分なのですが
多くの学習者にとって
それらの違いを比較して判断することは難しいはずです。
ですから、
万人がオススメしているものを選べばいいのです。
「とりあえず独断で買ったけど、友人に ”こっちの方がいいよ” などと言われ影響されて買い直した」
こう言った声をよく耳にします。
非常にもったいないですよね。
このようなことを避けるためにも
広く採用されている版を買うのが得策です。
次の項目で一覧にしました。
♬【作曲家別】オススメの出版社(版)一覧
注意:「版」に加え、「出版社の名称」で示しているものも混ざっています。
まだまだ作曲家はいますが、
とりあえずメジャーな17名の作曲家を挙げました。
ツェルニーをはじめとした訓練的練習曲の楽譜は
日本の出版社のものを使うといいでしょう。
こういった楽曲では
多くのケースで演奏会用レパートリーにするわけではありません。
それでしたらむしろ、
練習に役立てられるように
日本語で演奏解説を読める方がいいからです。
本記事では
エディションについてざっくりしか解説していませんが、
さらに詳しく知りたい方は
以下の書籍を参考にしてください。
◉ 知って得するエディション講座 著:吉成 順 音楽之友社
♬「アルバム買い」と「単曲買い」はどちらがオススメ?
「ベートーヴェン : ピアノソナタ」
などをはじめ、
明らかにまとまったものとして定着している作品群は
アルバム買いしたほうがいいでしょう。
今すぐに全曲を弾くわけではなくても
後に単曲で買い足すとものすごく割高になるからです。
以下の場合は単曲買いを検討しましょう。
◉ ”園田高弘 校訂版 ベートーヴェン : ピアノソナタ” のような参考教材としての解釈版楽譜
◉ どうしても予算が足りない場合
参考教材としての解釈版楽譜については、
以下の記事を参考にして下さい。
ポピュラーピアノの場合
♬デジタルデータで買う
ポピュラーピアノの楽譜は
PDFなどのデジタルデータで買うことも多いと思います。
デジタルデータで買う場合、
購入サイトは
「ぷりんと楽譜」一択でOK。
ぷりんと楽譜で販売されているものは、
音楽雑誌「月刊ピアノ」などからの流用もあるので
校正者の目を通過している楽譜も多いのです。
デジタルデータ楽譜販売サイト中には、
趣味で編曲をしている個人が
メルカリ的にすぐ出品できて
そういった楽譜ばかりが並んでいるサイトもあります。
悪く言いたいわけではありませんが、
もしデジタルデータの購入に迷っているようでしたら
大手の「ぷりんと楽譜」を選んでおくほうが安心です。
「そこで見つからなければ他を検討する」
というくらい考え方でいいでしょう。
ぷりんと楽譜では、
「演奏形態」という項目がありますので、
一人で演奏したいのであれば
必ず「演奏形態 : ピアノ(ソロ)」というものを買って下さい。
まぎらわしい表記が多く、購入ミスが多発しているようです。
「難易度」の表記もありますので
特に初心者の方は気をつけて、
「サンプル」を必ず確認してから購入しましょう。
♬書籍で買う
ポピュラーピアノの場合、
特に「曲集」を書籍で買うのはあまりオススメできません。
ポピュラー分野は流行に左右される部分が大きいので
何十曲も入っている曲集を買っても
ほとんどの曲は一生演奏しないことも多いからです。
これは筆者自身の失敗経験でもあります。
楽譜店などで
買う前に中身を確認できる環境にない場合は
購入を再検討した方がいいかもしれません。
専門家がブログなどでおすすめしているものを
サイトで買うのはアリです。
♬ポピュラーピアノは「編曲者買い」もオススメ
当然のことではありますが、
ポピュラーピアノは「編曲もの」がほとんどです。
したがって、
「編曲者で楽譜を選ぶ」
というのもアリ。
近年は編曲者の名前がきちんと掲載されている楽譜も多くなってきました。
「この曲のアレンジ、イイ」
などと思う作品に出逢ったら、
その編曲者の名前をたどって検索をかけてみましょう。
この方法で探していくと
かなりの確率で自身に合う楽譜を見つけることができます。
本記事は以上です。
関連記事として、
もあわせて参考にして下さい。
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