別々の声部で
クレッシェンドとデクレッシェンドを同時に表現するのは
苦手としている方が多いようです。
例えば、次のような例。
譜例(PD楽曲、Finaleで作成、39-41小節)
この譜例は
筆者が編曲したものですが、
実際にここで見られるような
クレッシェンドとデクレッシェンドの同時使用は
あらゆる作曲家の作品で求められます。
譜例の40小節目では
フレーズ終わりでおさめるデクレッシェンドと
音楽が開くのにあわせたクレッシェンドが
同時に出てきます。
こういったところで
クレッシェンドのほうにつられて
デクレッシェンドのパートまで強くなってしまう例は
多く見受けられ、
改善すべき課題となります。
それでは良いアンサンブルをしているとは言えません。
ピアノソロ演奏の場合は、
たったひとりで
たった数本の指で
アンサンブルをしていかなくてはいけません。
楽譜に書いてある音を弾いたら
一応のアンサンブルにはなりますが、
良いアンサンブルをするためには
各声部を独立的にコントロール出来なくてはならないということ。
意識しながらよく耳を使って練習するしか策はないわけですが、
日頃の練習から
この意識をもっているかどうかで
演奏の仕上がりに大きく影響します。
「たったひとりでもアンサンブルをしている」
という事実を忘れないようにして
ピアノへ向かってみてください。
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