たくさんの作品を学習していくと
ときには、とにかくモノにしたい作品って出てきますよね。
自身による分析や弾き込みを徹底するのはもちろん、
作品へもっと近づくためには
粘着質にしがみついて張り付いて
情報を集めることが大切です。
例えば、以下のようなことをやってみてください。
◉ その作品が取り上げられているマスタークラス動画を検索する
◉ 余裕があれば、その作品が取り上げられている論文を検索する
その作品が取り上げられているあらゆる書籍を買ってみる
その作品についての情報が書かれている
あらゆる書籍を手に入れてみましょう。
歴史や雑学のような内容のものもいいですし、
演奏解釈系のものも外せません。
演奏解釈の書籍は、
マニアックな作品のものでなければ
洋書も含めて
かなり多く手に入るはず。
日本語で読めるものも
たいてい、数冊は出ています。
J.S.バッハのクラヴィーア作品、
ベートーヴェンやモーツァルトのソナタなどにいたっては
数えきれないほど出版されています。
演奏解釈系の書籍を使うポイントは、
1冊でなく、出来る限り数多くあたること。
同じ作品に対する複数の専門家の解釈へ触れることで、
それらの解釈を参考にして使わせてもらうことが出来るだけでなく
自分だったらどう弾きたいのかも見えてきます。
1冊しか読まないと
それが絶対だと思い込んでしまう可能性があるので
やはり、出来る限り数多くあたるべきでしょう。
その作品が取り上げられているマスタークラス動画を検索する
近年は、企業や個人の音楽家が
豊富かつ有益なマスタークラス動画を公開してくれています。
YouTubeで観れる ”合法” かつ無料の
オフィシャル動画もあるので
まずはそういったものから探るといいでしょう。
探すポイントは、
海外のものも含めて探すこと。
演奏付きレッスン動画の場合、
仮に外国語が苦手でも
大体の内容は伝わってきますし、
何より参考にできる教材数が圧倒的に増えますので。
例えば、
モーツァルト「ピアノソナタ 変ロ長調 K.333」
のマスタークラス動画を探したいのであれば、
などと検索してみてください。
たくさん出てきます。
余裕があれば、その作品が取り上げられている論文を検索する
もし余裕があれば、
その作品が取り上げられている論文を検索してみるのもいいでしょう。
ほんらい、ていねいな楽曲分析をしても
よほど大きな成果を報告しない限り
それは論文になり得ません。
しかし、
小論文だったり、
音大の教員が出している研究紀要のような
読みやすくコンパクトな文章の中には
楽曲分析をしているものもあるので、
検索してあたってみるといいでしょう。
インターネット上で公開されているものも
たくさんあります。
特に有名なピアノ作品に関しては、
海外のものも含めて
楽曲分析に留まらないもっと深い研究も
たくさん出ていますので、
上記の「書籍検索」「マスタークラス検索」がひととおり済んで
さらに深く楽曲のことを学びたい方は
論文検索へ足を踏み入れてみてください。
筆者が大学院で研究をしていたときに
使っていた検索方法としては、
以下のようなものがあります。
◉ 国立国会図書館 NDL Search
◉ 世界図書館共同カタログ WorldCat
◉ 各図書館のWebOPAC
Amazon著者ページ
https://www.amazon.co.jp/~/e/B0CCSDF4GV
X(Twitter)
https://twitter.com/notekind_piano
YouTube
https://www.youtube.com/channel/UCBeXKaDXKd3_oIdvlUi9Czg
筆者が執筆しているピアノ関連書籍に加え、
数多くの電子書籍が読み放題になるサービスです。
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