【ピアノ】カクテルパーティ効果をピアノ演奏に応用しよう

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本記事では、
レコーディングエンジニアリングの分野でよく使われる、
「カクテルパーティ効果」
というテクニックとピアノとの関係について解説しています。
このテクニックはピアノ演奏にも応用できますので、
是非覚えておきましょう。

 

前提としておきたいのが、

実は我々は、

「日頃からある程度は、カクテルパーティ効果を演奏に取り入れている」

ということです。

フーガを練習しているときに、

ピアノの先生や各種参考書籍などから

よく次のようなアドヴァイスをききませんか?

「主題が出てきたら、その都度 ”入り” を明確に弾くように」

特徴的な動きは

「入りを少しだけ強調する」

と聴衆の耳がそこにいくので、

その後はすべての音をゴリゴリ弾かなくても

聴衆はそのラインを追ってくれます。

「カクテルパーティ効果」

と言います。

「パーティ会場などの騒がしい場所でも、自分が聞こうと意識すれば対象人物の声を聞き取れる」

というところからきている用語です。

 

この聴覚上の錯覚は

フーガ以外のピアノ演奏でも大いに応用できます。

例えば、

「特徴的な聴かせたいフレーズが出てくるけど、他の声部も鳴っていて混ざってしまう可能性がある」

こういったときには

特徴的な聴かせたいフレーズが出てくるときに

入りの最初の音だけ

少しだけ強調するようにしましょう。

 

言ってみれば、

「人間の錯覚を利用している」

ということ。

ちなみに、

19世紀を代表する彫刻家ロダンは

「芸術は人間が錯覚を持つからこそ存在し得る」

と語ったそうです。

 

「カクテルパーティ効果」は

「ポピュラーピアノ(ソロ)の演奏」でも活用できます。

「イントロ」から「Aメロ」へ入ったときに、

Aメロの入りのメロディをやや強調すると

「歌の開始位置」を印象付けられます。

実際の歌でしたら

歌が始まればすぐにわかりますが、

ピアノソロで「歌もの」を演奏する場合は

イントロもAメロも「ピアノの音」ですので

カクテルパーティ効果を使って

「Aメロの入りを示すとベター」

ということなのです。

 

「カクテルパーティ効果」は

細かなテクニックではありますが、

音楽を立体的につくっていくためには

非常に有効なテクニックです。

応用範囲も広いので

是非引き出しへ入れておきましょう。

 


 

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