ショパンコンクールから「学習」しよう①

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連日ショパンコンクールを聴いて
たいへん感激しているのですが、
ピアノを学習している方は
「すごいな〜」
だけでなく、
楽しんで聴きながらも
もう少し「学習する」という観点からも聴いてみましょう。

 

◉ 全員、問題なく最後まで弾けている
◉ 全員、止まってしまうような大きなミスはしていない

このふたつはとっくにクリアしている方達が

出てきています。

しかし、パス(通過)する方とそうでない方が出てくる。

 

最後まで弾けているのに、

止まらずに弾けているのに、

大きなミスはしていないのに、

指もよく動いているのに、です。

 

この差が何なのかを考えることは

ある程度弾ける学習者が

さらに上達していくために必要不可欠でしょう。

 

念の為に補足ですが、

コンクールをパスする演奏者が

必ずしもいいピアニストとは限りません。

しかし、

たった一人の審査員の意見ではなく

複数の審査員が「Yes」を出した演奏は

それなりの理由があるはず。

パスした方の演奏とそうでない演奏を

学習者としては

分析してみる意味があるのは確か。

 

あくまで筆者の意見ですが、

「すでに相当弾ける演奏者」

のあいだで差がついているポイントは

大きく次の2点だと考えます。

◉ 音楽が自然論に沿っているか
◉ 音色の使い分け

 

「音楽が自然論になっているか」

というのは、

ごく簡単な言い方をすると、

「変な場所で変な間(ま)が空いていないか」

ということです。

例えば、

cresc.とaccel.が書かれていて
音楽エネルギーが明らかに前に向かっているのに、
変なところで間を空けたりためたりして
音楽を止めてしまっている

といった内容など。

 

これは、

「解釈だからいいじゃん」

という問題ではないのです。

音楽エネルギーを読み取れていないので

それ以前の問題です。

また、こういったことは

いい指導者に出会わない限り(独学の場合は動画など)

ずっとなおらないので

何百回さらっても改善されるものではありません。

ですから、

かなり弾ける演奏者にもよく見られる傾向です。

 

「速いパッセージを速く弾けること以外にも重要なことはある」

ということを

この記事を見てくださっている方に

強調しておきたいと思います。

 

「音色の使い分け」

については

次回の記事でご覧に入れます。

 


 

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この記事を書いた人
タカノユウヤ

ピアノ音楽(ピアノソロ、ピアノが編成に入った室内楽 など)の魅力にとりつかれて、早何十年。
ピアノ音楽の作曲・編曲が専門。
物書きとしては楽譜だけでなく文章も書いており、
音楽雑誌やサイトなどでピアノ関連の文筆を手がけています。
Webメディア「大人のための独学用Webピアノ教室」の運営もしています。
受賞歴として、第88回日本音楽コンクール 作曲部門 入賞 他。

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