よく、
「音を出す前に、出したい音をイメージして」
というのを耳にしませんか。
非常に重要な考え方です。
慣れないうちは
出したい音をイメージして打鍵しても
まったく異なるような音が出てしまうはず。
理想と現実とのギャップが多い状態ですね。
いかにこのギャップを埋めていけるかというのを
日々の学習課題のひとつにしましょう。
埋める方法は
とにかく、常に意識するしかありません。
イメージした音が出なかったときに
◉ 打鍵の速度が良くなかったのか
◉ ソフトペダルを踏んでいたのが良くなかったのか
などと、原因を考えながら再度打鍵して探っていく。
この繰り返しの中で
少しづつギャップが埋まっていきます。
その積み重ねで
イメージした音に近しい音を
一発で、もしくは、早い段階から出せるようになります。
とうぜんですが、
音を出す前にきちんと欲しい音のイメージをもっていないと
何も始まりません。
それがないと、どんな音が出てしまっても
ピッチとリズムさえ合っていればOKということに
なってしまいますから。
たった1音から始めていき、
もっと長い単位での想像も必要です。
レガートで弾きたいのであれば
どんな感じのレガートなのかを
イメージしなければいけないんです。
イメージなしで偶然うまくいったとしても
それには再現性がありません。
勘の良い方はもう気が付いていると思いますが、
ギャップが埋まってくると
同時にテクニックも上がってくるんです。
ほんらいテクニックというのは
このように表現したいものがあったうえで
それを追求しているうちに
勝手に身についていくもの。
外からアプローチするトレーニングもムダではありませんが、
ほんらいそれらは
サポート的な役割に過ぎません。
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